ジャーナリングとの出会い
ジャーナリングとは自分の頭の中に浮かんでいることを率直に書き出すこと。
日記のように「その日のイベントを記録する」ということを目的にしておらず、不安や悩みといった抽象的な今の自分自身の心情を可視化することが目的。マインドフルネス(≒ 瞑想)のような効果がある。
僕の場合、ジャーナリングを通じて「心身が疲れ切っていること」「年収が1000万円を超えても(おそらくそれだけでは)自分が幸せを感じられないこと」に気づけた。
僕は当初、職場で活躍できていないのは自分以外の特定個人の振る舞いが原因だと考えたり、現状の年収でも不幸せならば、さらに年収を上げるしかない、と考えていた。
なので新しい会社に入社して半年程度だったが「環境が良さそう」かつ 「年収は1000万円以上」の環境に再度転職するためにLinkedinを眺めてみたり、昔から付き合いのあるエージェントに会ってみたりしていた。
しかし現実問題としてそのようなポジションはなかなかない。
また、この時はまだ漠然としてたが「それらを満たしたところで、僕は本当に幸せになれるのだろうか」と不安に思う気持ちにも気づき始めていた。
そんな中、Business Insiderの記事の中でジャーナリングの効果を知り、初めてみることにした。転職しようと思っていた中だったので、当初の目的は「次の転職に向けた軸探し」だった。今、漠然と考えている欲求や不満・不安・悩みを可視化することで、何とか新たな転職軸に繋がれば良いと思っていた。
ジャーナリングの実践
今でこそ何の抵抗もなくかけているが、僕がジャーナリングを初めてみようと思った時、正直言うと何を書けば良いかわからなかった。
普段のビジネスの中ではロジカルな文章が求められているため、結論も構造もない文章を書くこと自体が僕にとって気恥ずかしいことに思えたのだ。(ちなみにこの文章も相当恥ずかしい)
ジャーナリングに興味を持ってくれた方に対して、僕が書いた内容をここでシェアしてみることも考えたのだが、あまりにも赤裸々な内容なため公開はやめさせていただいたほど、内容は生々しいものだと思う。
逆説的にいうと「赤裸々で生々しくて外に出すのが憚られる内容」を書き出せている状態が、ジャーナリングとしては成功なのかもしれない。
こんな取り扱いずら自分の感情を心の中に放置されていた状態は、メンタルヘルスに相当な悪影響を与えていたはずだ。
また、ジャーナリングの実践においては「毎日1ページ書く」といったルールは設けず、机の目につく場所にノートとペンを置いておき、気がついたときにいつでも書くようにしている。
ジャーナリングのメリット
ャーナリングのメリットは、心の中に置きっぱなしにされている「外に出せない感情」を可視化し、切り離す事ができる点にある。
心の内に秘めた欲求や悩みは、どれだけ考えないようにしていても、心のメモリを占有し続けて自分自身のパフォーマンスを鈍らせてしまう。
それだけではない。メモリリークしたコンピュータがクラッシュしてしまうように、場合によってはメンタルヘルスを害す可能性もある。
ジャーナリングをお勧めしたいひと:
- 誰にも言えていない、整理しきれていない欲求がある
- なりたい姿と現状とのギャップに悩んでいる
- いつか解決しないといけない、とわかっていながら放置していることがある
- どこにも吐き出せていない強い感情が心に沈澱している
僕はこれらの不安や悩みを抱えていない現代人はいないのではないかと思う。つまりこれを読んでいるすべての人にジャーナリングはお勧めしたい。
スマホやパソコンとは違って心の容量は可視化されていない。 悩みや不安が心の容量から溢れてしまう前に、ひとまず文字にして心から切り離してほしい。身軽になった心身で未来の自分を想像してほしい。
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